薄毛はなぜ遺伝する?AGAのメカニズムをわかりやすく解説
「父親が薄毛だから、自分も将来ハゲる?」
薄毛について調べていると、 「薄毛は遺伝する」という話を一度は聞いたことがあると思います。 実際、男性に多いAGA(男性型脱毛症)には 遺伝的な要因が深く関係しています。
ただし、「父親が薄毛なら必ず息子も薄毛になる」という単純なものではありません。
AGAには複数の遺伝的要因が関係し、さらに男性ホルモンへの反応のしやすさなども影響します。 今回は、薄毛が遺伝するメカニズムについて、できるだけわかりやすく解説します。
そもそもAGAとは?
AGAとは「Androgenetic Alopecia」の略で、日本語では男性型脱毛症と呼ばれます。
男性では、生え際が後退してM字型になったり、頭頂部の髪が少しずつ細くなったりするのが代表的なパターンです。
AGAでは髪が突然なくなるわけではありません
太く長く成長していた髪が徐々に細く・短くなり、 少しずつ地肌が目立つようになっていきます。 この変化を「毛包のミニチュア化」と呼びます。
薄毛が進むメカニズム
AGAを理解するうえで重要なのが、 DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンです。
① テストステロンがDHTに変化
男性ホルモンのテストステロンは、 「5αリダクターゼ」という酵素の働きによってDHTへ変換されます。
② DHTが毛包に作用
DHTが毛包にあるアンドロゲン受容体に作用します。 遺伝的にこの影響を受けやすい人では、髪の成長サイクルに変化が起こります。
③ 髪の成長期が短くなる
本来なら長く成長する髪が十分に育つ前に成長を終え、 生え変わるたびに細く短い髪が増えていきます。
つまり、AGAでは「毛が抜ける」だけでなく、 「太い髪が育ちにくくなっていく」ことが重要なポイントです。
なぜ薄毛が「遺伝」すると言われるの?
AGAになりやすさには、 DHTに対する毛包の反応のしやすさなど、複数の遺伝的要因が関係しています。
つまり親から直接「薄毛そのもの」を受け継ぐというより、 「AGAを発症しやすい体質」を受け継ぐ可能性がある と考えるほうがわかりやすいでしょう。
「母方から遺伝する」だけではありません
薄毛について「母方の祖父を見ればわかる」と言われることがありますが、 AGAは複数の遺伝子が関係する複雑な性質です。 母方だけでなく、父方を含めた家族全体の遺伝的背景が関係します。
親が薄毛なら自分も必ず薄毛になる?
いいえ。家族に薄毛の人がいるからといって、 必ず同じ年齢・同じ場所・同じ程度まで薄毛になるとは限りません。
遺伝的な要素が強いとはいえ、 AGAは複数の遺伝子が関係するため、兄弟でも進行の仕方が違うことがあります。
こんな変化が続く場合は注意
- 以前より生え際が後退してきた
- M字部分が深くなってきた
- 頭頂部が透けて見えるようになった
- 以前より髪が細くなった
- 短く細い毛が増えてきた
このような変化が継続している場合は、 髪型だけの問題ではなくAGAなどの脱毛症が関係している可能性もあります。 気になる場合は皮膚科などの医療機関へ相談することも選択肢です。
遺伝だからといって髪型を諦める必要はない
AGAそのものの診断や治療は医療の領域ですが、 今ある髪をどう見せるかは髪型でも大きく変わります。
薄毛を無理に長い髪で隠すのではなく、 サイドのボリュームを抑える、トップを立ち上げる、 生え際に合わせて前髪を設計するなど、 毛量に合わせてカットすることで自然な印象を作ることができます。
薄毛の場所や髪質は一人ひとり違うため、 「薄毛だからこの髪型」と決めつけず、 今の状態に合わせて整えることが大切です。